第12話 地名 辰野(たつの)の由来?
中央線沿線の山を登り、帰りに辰野(たつの)という駅から帰るときの事である。
駅に着いたら未だ明るく、汗を流して帰ろうと駅の近く、梅の湯という銭湯に入った。
ゆっくりと湯に浸かりいい気持ちで上がった。そのとき若いMが「あっ!」と云って棒立ち?になつた。
何のことかと彼の視線を追うと番台を通して女湯が見えたが、そこには下山の途中追い越した女子大生とおぼしき山やの一団が、これから湯に入るのか、イブの姿そのもので…
な!なんと、そのうちの一人、何の恥じらいもなく 前を隠すこともなく無邪気にこちらを向いているではないか!
この銭湯、梅の湯は番台が低く、場所をえらべば女湯がストレートに見えるのだ。
この頃の若い男性は(山やだけかな?)はイブの写真ぐらいは見ているが実物を見たやつは少ない?
そして皆 ボーダチになってしまうのだった。男ばかりの俺達の集団はこの話で盛り上がり、タツノという地名はこれから来たのではないかと帰りの電車の中では大騒ぎだった。