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もみの木山荘オーナーの自分史。イジメられっ子からガキ大将へ。あだ名はガキ大将アク(悪)

もみの木山荘オーナーの失敗談「トホホ物語」。旅がやりたくて脱サラ、ど素人がペンション経営 もみの木山荘作るまでの・・・!

宮城蔵王貸切ぺンション「もみの木山荘」オーナーの真実の話を掲載しています。

もみの木山荘オーナーの写真館。山と高嶺の花、旅のエッセイ写真集です。

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 エッセイ インダスの源流
[ No. 9 ]

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あこがれのカラコルムヒマラヤ
それはエベレストのある
ネパールの西ヒマラヤに対し
東に位置する
流れのその奥は
夢にまで見たカラコルム
魔の山 ナンガパルバトも
近くにある

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パキスタンからヒマラヤを越し
遙か中国へ壮大なカラコルムハイウエイ
でもここはインダスの流れから
切り立ちへばりつくような道
ガンジスの源流でも あわや!の思いをした
なぜか懲りずに
似たような道をたどる俺

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遙か 高みにある道から
インダスは小川のよう
川にかかる橋はマッチ棒のよう
広いところは
100m近い幅の流れ
それに比べて
人の手で開いた道の
なんと か細いことか

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荒々しい流れ
インダスに
心細げな つり橋
それでも 地元の人には
生命の橋

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更にきびしく
わづか一本のロープで
結ばれる いのち橋
俺はなぜか この荒涼とした
自然に惹かれる
何もない 原始の世界を
数日かけて 土ぼこりの中 走る走る

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それでも荒れ果てた
河原に 一本の野バラ
ほっとして気持ちもなごむ
なぜきびしい旅に
惹かれるのか自分でも分からない

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たどり着いた秘境フンザ
五月なら あんず 桃など
花の桃源郷

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しかし六月の今は
その花もない
ただ美しいただずまいを 見せるヒマラヤが

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しかし登るにつれ 恥じらうかのように
雲のベールに 身を隠すヒマラヤ
恋いこがれる 思いで待つ数日
しかし願いは通じず 雲の彼方に あこがれのヒマラヤ
雑草として生える ラベンダーに 想いを託し
ガンダーラへと旅立つ

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