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もみの木山荘オーナーの自分史。イジメられっ子からガキ大将へ。あだ名はガキ大将アク(悪)

もみの木山荘オーナーの失敗談「トホホ物語」。旅がやりたくて脱サラ、ど素人がペンション経営 もみの木山荘作るまでの・・・!

宮城蔵王貸切ぺンション「もみの木山荘」オーナーの真実の話を掲載しています。

もみの木山荘オーナーの写真館。山と高嶺の花、旅のエッセイ写真集です。

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 エッセイ あなたも登れた!
[ No. 17 ]

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ブライトホルン!それは王者マッターホルンと女王モンテローザの間にある初心者の山だ。
しかし、ハイキング夏山登山しか経験のない人には、やはりきびしい。

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最初は ゆるい雪原が続く
しかし氷結した 頂上付近の急斜面は
初心者には てごわい
雪では無く 氷の斜面なのだ
ザイルを結び 安全を期する
しかしその説明も
上の空で 景色に見とれる
だいじょうぶかナー

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今回ガイドした山岳会メンバー
15人の内 居残り5人
登頂希望者10人は
二つのザイルパーティを組み
黙々と 雪原を歩く
しかし登頂希望者の中に
ウッソー! 本当に登るの?
というハイキング族  大年寄りもいた

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初めて履く  12本爪アイゼン
スポーツ店で 借りるときに
練習させた その効果もなく
アイゼンがゆるむ人
-10度の 強風の中
手袋をしたままでの
はめ直しの 苦行

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4000mを越えた
斜面の苦行
一歩ごと 2呼吸の深呼吸
落伍者がでないように
気を配り ゆっくりと登る
でもリタイァしたいという
人がとうとう出た

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でもここから 独力では返せない
おしゃべり禁止
深呼吸を 忘れずに
行うことを きつい口調で告げる
ザイルで 引かれるように
更にゆっくりと
がんばれ!
頂上は近いぞ。

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一方 比較的若い人のいる
元気印の 第一隊は
それではと 先行して
頂上にアタック

俺は牛歩組の 第二隊に

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元気印の
第一隊は 頂上を踏み
帰り道
登りに 牛歩の
我々に 手を振る

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相変わらず
ザイルに引っ張られ
牛歩の 第二隊
頂上は すぐそこだ!
げきをとばす俺。
(左の赤いヤッケ 一人で居るのが俺)

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強風の飛雪で 何も見えない頂上
でも登頂の喜びを 握手する 大年寄り
涙を拭く オバサン
おしゃべり禁止 一歩一歩の深呼吸
寒い強風の中の 苦しい登り
でもやり遂げた喜び
それを見た俺は
人はなぜ山に登るか?の
解答を見た気がした。