エッセイ エーデルワイズ賛歌
エーデルワイズ! 8回目のスイスでやっと 巡り会えた まぼろしの名花 その花は今や一般登山路などには見られない
アルプスの 三名花といわれる エーデルワイズ
そしてアルペンローゼ(上)と ゲンティアナ(下)
きらびやかさは 無いが 清楚と気品のある
エーデルワイズ
それは 高貴な白という意味
純白の綿毛
その姿
ヴェールを まとった
花の王女
ウエディング ドレス姿の
花の天使
日本にも うすゆきそう(上)がある
しかし つつましく じみなので
今まで 乱獲は のがれてきた
エーデルワイズの
運命を たどらないことを
天に願うのみだ
道では無い 急斜面
ずり落ちながら 撮った ななめの写真
その気高さに 愛でされて
誰かに手折られ
消えゆく エーデルワイズ
人の手の 届かぬ所に
ひっそりと咲く エーデルワイズ
誰のためでもなく
でもその暖かい 綿の毛は
虫たちの ゆりかご
だれの目にも ふれることなく 咲く
幻の花 エーデルワイズ
そして 人知れず散る
高貴の花 エーデルワイズ
その咲く姿は
とわのいのちを その生を
天にむかって 謳歌する
永遠の花 エーデルワイズ