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もみの木山荘オーナーの自分史。イジメられっ子からガキ大将へ。あだ名はガキ大将アク(悪)

もみの木山荘オーナーの失敗談「トホホ物語」。旅がやりたくて脱サラ、ど素人がペンション経営 もみの木山荘作るまでの・・・!

宮城蔵王貸切ぺンション「もみの木山荘」オーナーの真実の話を掲載しています。

もみの木山荘オーナーの写真館。山と高嶺の花、旅のエッセイ写真集です。

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 エッセイ 秘境チトラル
[ No. 11 ]

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普通は空路で行く 秘境チトラル
11年の大遠征 望郷の念に
反抗 進まなくなった軍隊を率いた
アレキサンダー大王も
17年苦難の 仏法を求める旅
三蔵法師も たどったこの道を
あえて15時間 車の苦行
ジープにて 峠をめざす

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きびしい峠の登り 故障した 車を追い越す
ジープ改造のトラックも  氷河のほとりで
苦しそうに あえいでいる

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どこまで続く つづら折りの 狭い道
たどり着いた峠には 粗末な茶屋が
しかしそこで飲む 一杯のお茶
その味は 天国のお茶
お釈迦様の甘茶

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質素な家に 暮らす人々
イスラムの教え
女性は ベールで 顔をかくし
カメラを向けるのは 難しい
それでも 少女は
はにかみながら モデルになり
お礼のボールペン 握りしめ
走り去る

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気の遠くなるような昔 2300年前
アレキサンダー大王の軍が 通った道 その子孫の
ととのった顔の女学生 小さな学校 人なつこい少女達

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更に数時間
山あいの道を 走る
果てしない 遠征から 逃れ隠れ住んだ
アレキサンダー軍の子孫 カラッシュ族の村
少女のような 母親
旦那に許しを取り カメラに
イスラムでない 彼女らは
ベールもない

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家の中には あどけない
姉と兄 ヨーロッパの
血筋をひく 端正な顔
閉ざされた 秘村の
家の中 電気もなく
むかしのまま
時計が 異質なものに 見えてくる

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何もない 小屋の中
第一夫人か?
やや年輩の 母親
小さな赤子を
いとしげに ほほずりし
しかしとまどいを 見せた
その顔が 何もない 暮らしを恥じてるよう
秘村を観光化する 悪の物質文明